今日は5月16日(金)です。ブラジルの音楽について②です。
サンバは、もともとは黒人を中心とする「奴隷労働者階級の音楽」ゆえに、歌われる内容といえば、生活そのものを題材としたもの、人種差別や政治体制への批判などが中心であったが、後に白人を中心に比較的穏やかなリズムで叙情的な内容も歌われる、Samba Canção(サンバ・カンサゥン)なども生まれた。この時期にはサンバ・カンサゥンの女王と呼ばれる大歌手であるエリゼッチ・カルドーゾも現れている。サンバ・カンサゥンはさらに発展し、1950年代後半から1960年代前半には、アメリカの音楽などの影響を受けた中産階級の若者たちを中心に、リズムをさらにシンプルにし、叙情的な歌詞をのせて歌うサンバ・ボサノヴァ (Samba Bossa Nova)が成立し、流行をみせた。また1960年代から1970年代にかけては、リオデジャネイロの黒人文化だったモーホのサンバが再発見され、受入れられていった。1980年代には、数人編成で演奏するスタイルPagode(パゴーヂ)が成立。大規模なカルナヴァル(カーニバル)のサンバに対して、パゴーヂの個人パーティー的で周囲の皆で共に合唱できる気軽さが受け、大流行している。
なお、サンバは多岐にわたり、細かいものを含めるとリズムやスタイルは100を越えるといわれ、それぞれに名称がつけられている。