今日は8月31日(日)です。玉葉和歌集について④です。

今日は8月31日(日)です。玉葉和歌集について④です。

『玉葉和歌集』を評価する上で欠かすことが出来ないのが、これまで省みられることがなく埋もれていた傑作和歌を積極的に発掘した点である。先述の万葉集を代表する傑作である天智天皇の和歌を撰んだのがその典型例である。天智天皇の和歌は、これまで後撰和歌集、新古今和歌集にも撰ばれていたが、後撰集のそれは天智天皇作とは断定できないもので、新古今集の和歌も代表作とは言いがたいものであった。天智天皇の和歌以外にも、大津皇子、湯原王、鏡王女、笠郎女らの秀歌も撰んでおり、撰者京極為兼の万葉集理解のレベルが高かったことがわかる。