今日は8月11日(月)です。金葉和歌集の評価についてです。
『金葉和歌集』の同時代の歌人たちからの評判は芳しくなかったようである。六条藤家の歌人藤原清輔が著した歌論書『袋草紙』が評するところによれば、『金葉和歌集』は世に出た当時「ひじつきあるじ」とあだ名されていたという。「ひじつき」とは「にせ物」「疑わしい物」「まがい物」という意味で「あるじ」は「集」で、有り体に言えば「まがい物の歌集」である。また同書の『金葉和歌集』の項には、「…時に基俊といふ者あり、和漢を兼ねて尤も選者に便(びん)あり。然りといえどもこれを奉らず」ともある。同じことなら撰者は藤原基俊の方が良かったという批判である。『拾遺和歌集』に収録されている5首が再録されたことも問題とされている。