今日は4月13日(日)です。ロシア民謡について③です。
日本に流入し「ロシア民謡」と呼ばれたソ連の流行歌は、日本ではロシアの民衆の間で長年にわたって歌い継がれてきた民謡であると信じられた。日本人の好みに合わせ、短調の歌が多く持ち込まれた。そのため、ロシア民謡には他のヨーロッパ各国の民謡に比べて短調の曲が多いという批評がなされるようになった。
日本とロシア帝国やソ連との政治的関係は元々あまり良好とはいえなかったが、ロシア民謡は日本で非常にポピュラーなものとなり、ドイツリートや、呂旋法とほぼ同じ旋法を用いたスコットランド民謡などと肩を並べている。明治の中期頃から戦後まで日本語の訳詞あるいは作詞がなされ、『カリンカ』『ヴォルガの舟歌』『黒い瞳』『アムール河の波(英語版、ロシア語版)』『行商人』『ともしび』『一週間』など、その数は数十曲に上る。『トロイカ』、『ポーリュシカ・ポーレ』などのように、ロシア語と日本語の間で歌詞の意味が大きく異なる曲もある。