今日は3月4日(月)です。インドの音楽について④です。

今日は3月4日(月)です。インドの音楽について④です。

カッワーリーはイスラム神秘主義(スーフィズム)と深い関係にある宗教歌謡である。

用いられる言語はペルシア語、パキスタンの国語であるウルドゥー語であるが、北インドではカッワーリーの創始者といわれるアミール・フスローの用いた古ヒンディー語が、パキスタンではパンジャービー語が好んで歌われる。演奏される場所は主にダルガー(聖者廟)の中である。ここで行われるカッワーリーの集会は木曜日の晩や聖者のウルスのとき最高潮に達する。一般民衆は一歩でも神に近付こうとカッワーリーを聞きながら、真実の愛の陶酔に浸ろうとしている。カッワーリーはスーフィズムの理想を追求する神聖な音楽なのである。国の大部分がムスリムであるパキスタンではカッワーリーは全国的大衆音楽として圧倒的人気を博しており、カセットをバザールで手に入れられる他、マスメディアでも頻繁に流されている。