
今日は3月3日(月)です。インドの音楽について③です。
ガザルは、中東・西アジアから南アジアにかけての地域の文学伝統において、恋愛を主題にした定型抒情詩の一様式、ないし、当該様式にのっとって制作された詩作品である。アラブの古典定型詩カスィーダの一部分から派生し、特にペルシアで発展した。現代南アジアにおいては、ガザル詩を歌詞とする歌謡曲を指すことも多い。なお、様式によらず恋愛詩一般を指す場合もある。
画像はハーフィズのガザルの一節が陶地に釉薬で書かれた壁飾り。16世紀末-17世紀前半にダマスカスで制作されたもの。書体はナスターリーグ体。ルーヴル美術館蔵。